OSAKA
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大阪・咲州

OSAKA 大阪・咲州 西尾 美也 Nishio Yoshinari

PROJECT

【プロジェクトコンセプト:「チーム地球。」】
今回の舞台は、大阪・咲州にある西尾レントオールR&D国際交流センター(仮称)建設現場の仮囲い。

ここ咲州から近い夢洲では、2025年に大阪・関西万博が開催されます。

「いのち」をテーマに、万博という場で世界が一つになること、この万博がSDGs達成への飛躍の機会になることを考えたとき、日本の裏側にあるアフリカが浮かんできました。

隔たりも国境もない、一つの地球をイメージしたとき、遠くの国、そこにある文化、暮らしている人の生活、今まで出会ったこともない景色が見えてきます。

A敷地とB敷地合わせて約160mにわたって、装いにおけるコミュニケーションをテーマに活動するアーティストの西尾美也氏がケニアで収集し、撮影した「カンガ」の写真が掲出されます。

大阪市住之江区南港北1丁目
西尾レントオール 咲洲R&D国際交流センター(仮称)A敷地・B敷地共に西南側

CONCEPT

POPOTE NILIPO NINA RAHA わたしがいるところではどこでも喜びがある

日本の裏側にあるアフリカとの出会い
 ~女性の一生を彩る、東アフリカの伝統布カンガ~

東アフリカでは女性は「カンガ」と呼ばれる大きい一枚布を身に付けます。花・植物の絵柄がカラフルに彩色された布は、現地女性にとっての必需品で、産着からスカート、ドレス、死装束にまで使われ、一人の女性の一生を彩るものです。一つ一つのカンガには、昔からのスワヒリのことわざや愛のメッセージなどの言葉が書かれています。女性たちは、その日の自分の気持ちや考えに合わせて身につけたりするそうです。展示されるカンガの写真には、アフリカの女性たちの人生がつまっています。本作のタイトルにも、そうしたアフリカの女性を象徴するものとして、あるカンガの言葉が引用されています。
アフリカの女性たち、そしてアフリカという国に思いを馳せながらこれからの未来を描いてみませんか?

アーティストメッセージ

本作は、僕自身が各地で古着を収集して作品を作ってきた延長で、アフリカでも古布のカンガを収集した際に、物語をまとったその物質性に圧倒され、おもわず写真に記録したものです。穴が開き、破けたカンガは、それがれっきとした生活の記録であることを知ると、絵柄は新品以上にカラフルに、生き生きとした女性たちの物語として見えてくるようでした。

PROFILE

西尾 美也 Nishio Yoshinari

西尾 美也 Nishio Yoshinari

1982年奈良県生まれ。美術家。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。奈良県立大学 地域創造学部 准教授。 装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目したプロジェクトを国内外で展開。大阪の西成発のファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」を手がける。 2011年から2年間、文化庁新進芸術家海外研修員(ケニア共和国ナイロビ)として活動したことをきっかけに、アフリカと日本をつなぐアートプロジェクトを企画・運営している。

http://yoshinarinishio.net/

    西尾美也《感覚の洗濯 in 六本木》三河台公園/東京、2019年
    ©️六本木アートナイト実行委員会

    《感覚の洗濯》は、ケニアのナイロビで日常的に見られる光景から着想を得たアートプロジェクトとして、2016年から日本各地で展開してきた。現代日本においては洗濯機や乾燥機で行うことが当たり前になった洗濯行為を、五感を使って感覚を開くクリエイティブな行為として見なおす試み。洗濯物をプライベートとパブリックをつなぐモチーフと捉え、市民が洗濯物を持ち寄って公園で手洗いし、まちなかに万国旗のように干すことで、個人的な素材で自分たちのまちを彩るとともに、自らの「感覚」を「洗濯」する。

CREDIT